提案理由の説明を求めます。
佐々木市長。
〔
市長佐々木誠造君登壇〕
7 ◯市長(
佐々木誠造君) 平成19年第3回定例会の開会に当たり、提出いたしました議案についてその概要を御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと存じます。
まず、議案第135号平成19年度青森市
一般会計補正予算について御説明申し上げます。
今回の
補正予算は、主に平成18年度
一般会計決算剰余金を平成19年度予算に繰越金として計上し、
地方財政法の規定に基づき、今後の市財政の健全な運営に資するための青森市
財政調整積立金にその一部を積み立てることとしたほか、本市の
重点施策であります
子ども関連施策や産業・
雇用関連施策などを中心に
追加補正を要する経費等を措置いたしたものであります。
歳出の主な内容についてでありますが、まず、
民間託児施設助成事業につきましては、本市の
重点施策の一つであります
子ども関連施策及び産業・
雇用関連施策の一環として、新たに
事業所内託児施設も含む
民間託児施設の設置、運営を支援することとし、施設の設置費や立ち上げ時に必要となる
備品購入費、施設を借り上げる場合の家賃、さらには、入所児童の
健康診断に係る経費への助成を行うこととしたほか、現在、1日10人以上を保育する施設の利用者を対象にしている第3子以降に係る保育料の助成について、1日5人以上を保育する施設の利用者にも対象を拡大することとしたものであります。
私立幼稚園運営費補助事業につきましても、
子ども関連施策の一環として、
幼児教育において重要な役割を担っていただいております
私立幼稚園の園児数が少子化の影響などによって年々減少しており、このままでは園の経営が困難になり、いずれ
幼児教育の質的な低下を招きかねないとの懸念から、現行の助成額を見直し、その一部を引き上げることとしたものであります。
まちなか居住推進事業につきましては、
子育て世代と
高齢者世帯双方の支援策として、
一戸建て住宅への住みかえを希望する子育ての時期にある世帯の需要と、郊外に
一戸建て住宅を持ち、
中心市街地に住みかえを希望する
高齢者世帯の需要とをマッチングさせ、それぞれの住みかえを円滑に進める方策を検討しているところでありますが、そのより具体化に向けた
基準づくりや体制のあり方などについて、専門的な観点での
調査研究を委託によって実施することとしたものであります。
体育団体助成事業につきましては、8月8日から開催されました第89回
全国高等学校野球選手権大会の青森県代表であります青森山田高等学校に対し、その
選手派遣経費等の一部を支援するものであります。
生涯スポーツ・
レクリエーション支援事業及び
スポーツ振興施設運営管理事業につきましては、本年3月に開催されました
世界女子カーリング選手権青森大会の
組織委員会と市民の方々から
カーリング普及のためにと市へお寄せいただきました寄附金について、青森県
カーリング協会の
ホッグラインセンサー購入費用への助成や、
スポーツ会館において成長期にある
子どもたちのための
カーリングシューズ等の購入費に活用させていただくこととし、さらなる技術向上と
カーリング普及を図ろうとするものであります。
バイオマス活用事業につきましては、県の
助成制度であります「あ
おもり型バイオマス・
チャレンジ支援事業」に応募いたしました
社会福祉法人桐の里の「りんご剪定枝や間伐材を炭化した木炭製品の開発・
製品化事業」がこのたび採択されましたことから、所要の措置をいたすものであります。
工場等用地取得助成事業及び
誘致企業等立地支援事業につきましては、いずれも
商工業振興条例に基づき、
株式会社山神の工場移設に伴う
用地取得費と
東日本ライフ輸送株式会社の
物流施設の新設による
地元雇用の拡大について、それぞれ助成を行うものであります。
浪岡地区中心商店街街路灯整備支援事業につきましては、街路灯が老朽化しております仲町、
浪岡銀座通り、川原町のそれぞれの商店街が行う街路灯の
更新事業に対し助成を行うものであります。
ナマコの
食ブランド化推進事業につきましては、平成18年度に国から委託を受けた
ケーススタディ調査の結果を踏まえ、さらに具体化し、
産業振興や
雇用促進に結びつけていくため、本年5月に本市と弘前大学とで結びました
包括的協定に基づきまして、引き続き共同で
調査研究を行うこととしたものであります。
モヤヒルズ管理運営事業につきましては、
モヤヒルズの
ウインターシーズンに使用しております圧雪車の老朽化に伴い、今冬に向けて新しい車両への
更新経費を措置したものであります。
道路・
水路護岸整備事業につきましては、これまでも計画的な整備に努めてまいったところでありますが、依然として生活環境の整備に対する市民要望が強いことから、
追加補正措置を講じ、御要望にこたえることといたしたものであります。
財政調整積立金につきましては、先ほど申し上げましたとおり、平成18年度決算での剰余金について、
地方財政法の規定に基づき、今後の市財政の健全な運営に資するために、その一部を積み立てることとしたものであります。
各
特別会計繰出金及び
広域事務組合負担金につきましても、それぞれの会計における平成18年度決算に基づき、その収支の結果であります剰余金を、今回の
補正予算においてそれぞれの会計に繰越金として計上することとし、当初予算において措置いたしておりました
特別会計への繰出金及び
広域事務組合への負担金を減額するなどの所要の調整を行ったものであります。
以上、歳出の概要について御説明申し上げましたが、これに対する歳入の主なるものといたしましては、歳出との関連で、
国庫支出金4億3374万余円の
増額補正、
県支出金3060万余円の
増額補正、市債2億2915万余円の
減額補正をいたし、また、
普通交付税の交付額が確定したことから、
地方交付税3億5571万円を
減額補正いたしました。
このほかの歳入につきましては、平成18年度
一般会計決算に基づく剰余金を繰越金として10億7943万余円を計上したほか、諸収入3689万余円の
増額補正など、それぞれ今後の見込みに基づいて
増額補正いたしたものであります。
その結果、今回の補正額は10億3442万円の
増額補正となり、これを加えた平成19年度
一般会計予算の総額は1120億620万余円となった次第であります。
次に、
特別会計及び
企業会計の
補正予算について御説明申し上げます。
議案第136号平成19年度青森市
競輪事業特別会計補正予算から議案第145号平成19年度青森市
母子寡婦福祉資金貸付金特別会計補正予算までにつきましては、基本的に、それぞれの
特別会計の平成18年度決算に基づき、その収支の結果であります剰余金を本年度の繰越金として計上するなどの調整をいたしたものであります。
また、議案第154号平成19年度青森市
特定基金特別会計につきましては、基金を預託しております金融機関の預金金利が上昇したことなどにより、
預金利子の増額が見込まれますことから、
預金利子を基金に積み、効率的に運用するため、
歳入歳出それぞれを
増額補正したものであります。
議案第146号青森市
病院事業会計補正予算につきましては、二次
医療施設としての
機能向上と
患者治療の高度化のため、特に
集中治療室機能や診療・
看護体制の充実を図ることなどから、
市民病院に勤務する医師等の
宿日直手当及び夜間の呼び出しなどに係る
診療手当、さらには、
看護師等の16時間勤務の実施に伴う
夜間看護手当の改定に要する経費のほか、
病院事業経営に要する経費を措置いたしたものであります。
また、議案第147号平成19年度青森市深沢第一財産区
特別会計補正予算から議案第153号平成19年度青森市横内財産区
特別会計補正予算までの各財産区
特別会計補正予算につきましては、いずれも
一般会計への
繰出金等を調整いたしたものであります。
次に、条例案について御説明申し上げます。
議案第155
号郵政民営化法等の施行に伴う
関係法律の整備等に関する法律等の施行に伴う
関係条例の整理に関する条例の制定については、
郵政民営化法等の施行に伴う
関係法律の整備等に関する法律の制定及び
証券取引法等の一部改正に伴い、
関係条例における「
日本郵政公社」等の文言を整理するため、所要の改正をしようとするものであり、議案第156
号公共施設の適正な管理を確保するための
関係条例の整備に関する条例の制定については、本市を含め、昨今全国的に暴力団員による凶悪事件が続発する中、暴力団の
資金獲得のための催事会場となるホテル、旅館等においては、これを排除する対策が進められており、
市営住宅を含めた
公共施設についても、同様に暴力団の利用を制限する措置を講ずるため、
関係条例の改正をしようとするものであります。
議案第157号青森市職員の給与に関する条例及び青森市職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定については、先ほど申し上げましたとおり、
市民病院に勤務する医師等の
宿日直手当及び
特殊勤務手当の額を引き上げるため、改正しようとするものであり、議案第158号青森市
退職年金等条例の一部を改正する条例の制定については、恩給法の一部改正に準じて、昭和37年の
共済組合制度導入前の退職者に支給される
退職年金等に係る算定方式の整備を図るため、所要の改正をしようとするものであります。
議案第159号青森市
手数料条例の一部を改正する条例の制定については、温泉法の一部改正に伴い、
温泉利用事業者の地位承継に係る手数料について定めるため、改正しようとするものであり、議案第160号青森市
市街化調整区域に係る
開発行為等の許可の基準に関する条例の一部を改正する条例の制定については、
都市計画法の一部改正に伴い、同法の引用条項を整理するため、所要の改正をしようとするものであります。
議案第161
号青森市営一般乗合自動車料金条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定については、さきの第2回
市議会定例会において、平成19年10月1日から当分の間、
小児旅客料金を無料化することを内容とする
青森市営一般乗合自動車料金条例の一部を改正する条例について御議決をいただき制定したところでありますが、このたび、この
小児旅客料金の特例に係る住所要件を撤廃し、無料化の対象範囲をさらに拡大するため、改正しようとするものであり、議案第162号青森市
競輪実施条例の一部を改正する条例の制定については、
自転車競技法の一部改正に伴い、
競輪競技に関する事務の委託先の名称を変更するため、所要の改正をしようとするものであります。
次に、議案第163号財産の取得については、
文化観光交流施設整備事業用地の代替地として柳川一丁目の土地を取得しようとするものであり、
青森市議会の議決に付さなければならない契約並びに財産の取得及び処分に関する条例の規定により提案いたしたものであります。
議案第164号青森市
土地開発公社定款の変更については、公有地の拡大の推進に関する法律の一部改正に伴い、公社の定款について所要の変更をしようとするものであり、同法の規定により提案いたしたものであります。
最後に、議案第165号から議案第168号までの決算の認定については、平成18年度の
一般会計、
特別会計、
病院事業会計、
水道事業会計及び
自動車運送事業会計に係るそれぞれの
歳入歳出決算について認定を求めるものでありますが、その詳細については、各担当者から御説明させたいと存じます。
以上をもちまして、上程いたしました議案の概要を御説明申し上げましたが、細部につきましては、議事の進行に伴い、私及び担当者からそれぞれ御説明いたしますので、慎重御審議の上、御議決を賜りますようお願い申し上げます。
8 ◯議長(奥谷進君) 次に、平成18年度青森市
一般会計・
特別会計歳入歳出決算について説明を求めます。
会計管理者。
〔
会計管理者柿崎直春君登壇〕
9
◯会計管理者(
柿崎直春君) 平成18年度青森市
一般会計及び各
特別会計の
歳入歳出決算について、その概要を御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと存じます。
平成18年度の青森市の予算は、財政を取り巻く状況が非常に厳しい中、青森市
総合計画「ネクスト Aomori
推進プラン」に掲げる将来都市像「恵み豊かな森と海 男・女が輝く
中核都市」の実現に向け、
行財政改革プラン・プログラムの基本方針を踏まえ、限りある経営資源を有効に活用するため、
事務事業の取捨選択と重点化に留意し、市民の生命、財産及び最低限度の生活確保にかかわる
サービス等を最優先に、その他の
事務事業につきましては、優先度に基づき財源配分し、さらには、将来的な経済の活性化、
雇用機会の増大に結びつく
新幹線関連施策、
少子化社会を踏まえた
子ども関連施策への配慮や合併後の
まちづくりに資する
合併特例債事業及び中核市
移行関連経費の
優先配分等、最少の経費で最大の効果を上げるという基本原則にのっとり編成したものであります。
この予算の執行に当たりましては、法令及び予算の定めるところに従い、厳正な審査と綿密な
資金計画のもとに執行してまいりました。
それでは、決算の概要につきまして、まず、
一般会計から御説明申し上げます。
当初予算額は、前年度に比較して8.24%増の1195億9500万円でありましたが、その後、
除排雪対策事業等関連経費、新青森駅・青森駅
周辺整備事業費、
中心市街地にぎわいプラス資金保証融資事業費等31億9936万余円を
増額補正し、さらに、前年度からの繰越額として、
ホタテ貝殻融雪剤製造施設整備事業ほか19事業の16億5901万余円を加えた結果、
歳入歳出予算現額は1244億5337万余円となりました。
これに対しまして、決算額は、歳入が前年度に比較して10.15%増の1238億4387万余円、歳出が前年度に比較して10.18%増の1226億517万余円となり、
歳入歳出差し引き額は12億3869万余円となりましたが、翌年度へ繰り越すべき財源として、(仮称)
地域交流センター整備事業ほか8事業に係る1億5926万余円を差し引いた
実質収支額は10億7943万余円となりました。
次に、歳入、歳出の主な内容について御説明申し上げます。
まず、歳入についてでありますが、市税は344億5376万余円で、前年度に比較して1.23%の減となっており、これは主として、
固定資産税の評価がえにより減になったものであります。
地方交付税は226億3388万余円で、前年度に比較して3.34%の減となっており、これは主として、
普通交付税が減になったことによるものであります。
国庫支出金は164億2477万余円で、前年度に比較して13.98%の減となっており、これは主として、合併に伴う平成16年度
打ち切り決算の影響等により減になったものであります。
市債は302億1950万円で、前年度に比較して113.69%の増となっており、これは主として、市債の借りかえ等により増になったものであります。
次に、歳出についてでありますが、総務費は132億4729万余円で、前年度に比較して18.30%の増となっており、これは主として、
市債管理基金積立金等が増になったことによるものであります。
民生費は366億1207万余円で、前年度に比較して1.01%の増となっており、これは主として、
生活保護費等が増になったことによるものであります。
土木費は134億6741万余円で、前年度に比較して12.79%の減となっており、これは主として、
除排雪委託料等が減になったことによるものであります。
教育費は120億8234万余円で、前年度に比較して27.81%の増となっており、これは主として、
文化会館改修工事費等が増になったことによるものであります。
公債費は296億9838万余円で、前年度に比較して88.47%の増となっており、これは主として、歳入でも御説明申し上げましたが、市債の借りかえ等により増になったものであります。
なお、翌年度への繰越額につきましては、
継続費逓次繰り越しとして、(仮称)
地域交流センター整備事業ほか1事業の3億8707万余円、
繰越明許費として、浪岡駅
周辺整備事業ほか15事業の9億7953万余円で、繰越額の合計は13億6661万余円となっております。
以上が、
一般会計の
歳入歳出決算の概要であります。
次に、各
特別会計について御説明申し上げます。
初めに、
競輪事業特別会計でありますが、予算現額149億4517万円に対しまして、決算額は、歳入が145億8971万余円、歳出が142億5805万余円となり、
歳入歳出差し引き3億3165万余円の
実質収支額となりました。
次に、
国民健康保険事業特別会計でありますが、予算現額283億135万余円に対しまして、決算額は、歳入が283億4828万余円、歳出が282億8879万余円となり、
歳入歳出差し引き5948万余円の
実質収支額となりました。
なお、翌年度への繰越額につきましては、
繰越明許費として、
国民健康保険税賦課事務の600万円となっております。
次に、
土地区画整理事業特別会計でありますが、予算現額24億9430万余円に対しまして、決算額は、歳入が23億2160万余円、歳出が23億2138万余円となり、
歳入歳出差し引き21万余円の
実質収支額となりました。
なお、翌年度への繰越額につきましては、
繰越明許費として、
街路築造事業の1億7270万円となっております。
次に、
索道事業特別会計でありますが、予算現額3985万円に対しまして、決算額は、
歳入歳出それぞれ3984万余円となり、
歳入歳出差し引き600余円の
実質収支額となりました。
次に、
下水道事業特別会計でありますが、予算現額130億7179万余円に対しまして、決算額は、歳入が124億7750万余円、歳出が123億6375万余円となり、
歳入歳出差し引き1億1375万余円の
実質収支額となりました。
なお、翌年度への繰越額につきましては、
繰越明許費として、
公共下水道汚水処理施設整備事業ほか1事業の1億4590万円となっております。
次に、
公共用地取得事業特別会計でありますが、予算現額10億2453万余円に対しまして、決算額は、
歳入歳出それぞれ10億2450万余円となり、
歳入歳出差し引き500余円の
実質収支額となりました。
次に、
中央卸売市場特別会計でありますが、予算現額6億2387万余円に対しまして、決算額は、歳入が6億2367万余円、歳出が6億2322万余円となり、
歳入歳出差し引き45万余円の
実質収支額となりました。
次に、
老人保健事業特別会計でありますが、予算現額247億7971万円に対しまして、決算額は、歳入が246億4828万余円、歳出が247億7970万余円となり、
歳入歳出差し引き1億3142万余円の不足額を生じましたが、これは、医療費の財源の一つであります
国庫支出金の
概算交付額が所定額を下回り、不足分は平成19年度に精算交付されることによるものであります。
なお、この不足額の措置につきましては、
地方自治法施行令第166条の2の規定に基づき、
繰上充用金により補てんいたしました。
次に、
霊園特別会計でありますが、予算現額4億6514万余円に対しまして、決算額は、歳入が4億7705万余円、歳出が4億6501万余円となり、
歳入歳出差し引き1203万余円の
実質収支額となりました。
次に、
農業集落排水事業特別会計でありますが、予算現額5億8370万余円に対しまして、決算額は歳入が5億7820万余円、歳出が5億6706万余円となり、
歳入歳出差し引き1113万余円の
実質収支額となりました。
次に、
介護保険事業特別会計でありますが、予算現額167億6944万余円に対しまして、決算額は、歳入が167億5115万余円、歳出が167億4732万余円となり、
歳入歳出差し引き383万余円の
実質収支額となりました。
次に、
母子寡婦福祉資金貸付金特別会計でありますが、予算現額7024万円に対しまして、決算額は、歳入が7554万余円、歳出が5351万余円となり、
歳入歳出差し引き2202万余円の
実質収支額となりました。
次に、
学校給食特別会計でありますが、予算現額23億2234万余円に対しまして、決算額は、歳入が22億9111万余円、歳出が22億7310万余円となり、
歳入歳出差し引き1801万余円の
実質収支額となりました。
次に、
特定基金特別会計でありますが、予算現額844万余円に対しまして、決算額は、
歳入歳出ともに同額の843万余円となりました。
最後に、各財産区
特別会計でありますが、いずれも円滑な財産管理を目標に予算編成し、その基本方針に従って執行したものであります。
以上をもちまして、平成18年度青森市
一般会計及び各
特別会計の
歳入歳出決算の概要を御説明申し上げましたが、慎重御審議の上、御認定を賜りますようお願い申し上げます。
10 ◯議長(奥谷進君) 次に、平成18年度青森市
病院事業会計決算について説明を求めます。
市民病院事務局長。
〔
市民病院事務局長齊藤壽君登壇〕
11 ◯
市民病院事務局長(齊藤壽君) 本議会に提案いたしました平成18年度青森市
病院事業会計決算について、その概要を御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと存じます。
近年、急速な少子・高齢化、経済の低成長への移行、市民の生活や意識の変化など、社会経済情勢が大きく変化する中で、疾病構造の変化、医療技術の進歩などとも相まって、市民の医療に対する期待と要望は一層複雑多様化してきております。
加えて、国における医療制度構造改革の推進、地域ごとの医師偏在、また特定の診療科における医師不足の深刻化など、医療を取り巻く環境も大きく変化しており、それぞれの病院の役割の明確化、病院間の機能分担や連携、さらには、保健、医療、福祉の連携が一層強く求められているところでもあります。
御承知のとおり、自治体病院は、地域の基幹病院として医学、医術の進歩に対応した適切な医療の提供を念頭に、一般医療はもとより、公的医療機関でなければ対応することが困難な高度、特殊、先駆的医療及び救急医療等を積極的に推進し、地域医療の確保と医療水準の向上を図り、もって地域住民の健康維持と公共の福祉の向上に寄与することを使命としております。
青森
市民病院及び青森市立浪岡病院におきましても、青森市及び周辺地域における医療の基幹的役割を担う病院として、地域住民の医療ニーズに的確にこたえ、常に病院施設機能の整備充実、患者さんの療養環境の改善等を図りながら努力してきたところであり、今後におきましても、地域の信頼にこたえるため、よりよい医療の提供に努め、患者さん中心の医療、医療水準、質の向上、職員の経営参加への意欲的な取り組みを常に心がけ、医療サービスの提供に努めていくこととしております。
それでは、平成18年度の決算概要について御説明申し上げます。
平成18年度青森市
病院事業会計決算は、青森
市民病院と青森市立浪岡病院の連結決算となっておりますが、両病院の例えば診療科目や地域性、あるいは担う役割等に相違がございますので、まず、それぞれの病院ごとに御説明申し上げ、最後に青森市
病院事業会計全体の決算概要を御説明申し上げます。
まず最初に、青森
市民病院の診療状況について御説明申し上げます。
入院延べ患者数は16万1277人で、前年度に比較し8201人の減、率にして4.8%の減となりました。また、外来延べ患者数は28万126人で、前年度に比較し1万1303人の減、率にして3.9%の減となりました。
次に、青森
市民病院の事業概要について御説明申し上げます。
平成18年度におきましては、最新式の1.5テスラMRIシステム及び64列マルチスライスCTスキャナシステムを導入するとともに、これにより撮影した画像の読影について、他の民間病院との間に遠隔読影システムを構築し、高度な医療に対応すると同時に、撮影待ち患者さんの減少に努めるなど、医療水準、医療サービスの向上を図ってきたところでございます。
次に、青森
市民病院の財政状況について御説明申し上げます。
事業収益は、前年度に比較し3.7%減の99億8305万余円となりました。一方、事業費用は、前年度に比較し0.2%増の101億1708万余円となり、この結果、当年度純損失1億3402万余円を計上することとなりました。
それでは、この内容を損益計算書によって御説明申し上げます。
まず、医業収益は92億9889万余円、これに対する医業費用は94億5699万余円、差し引き、医業損失は1億5809万余円となり、これに医業外収益及び高等看護学院事業収益の合計額6億8415万余円を加え、医業外費用及び高等看護学院事業費用の合計額6億4411万余円を差し引き、経常損失は1億1805万余円となり、これから特別損失1597万余円を差し引き、当年度純損失は1億3402万余円となった次第であります。
次に、貸借対照表について御説明申し上げます。
資産の部といたしましては、固定資産及び流動資産並びに繰り延べ勘定を合わせた資産合計は100億5345万余円となります。
負債の部といたしましては、固定負債及び流動負債を合わせた負債合計は7億5260万余円となります。
資本の部といたしましては、資本金及び剰余金を合わせた資本合計は93億84万余円となり、負債資本合計は100億5345万余円となった次第であります。
以上が、平成18年度における青森
市民病院の決算概要でございます。
次に、青森市立浪岡病院の診療状況について御説明申し上げます。
入院延べ患者数は4万6513人で、前年度に比較し1125人の減、率にして2.4%の減となりました。また、外来延べ患者数は6万3979人で、前年度に比較し1943人の減、率にして2.9%の減となりました。
次に、青森市立浪岡病院の事業概要について御説明申し上げます。
平成18年度におきましては、全身のエックス線撮影等に使用しており、老朽化により更新したエックス線一般撮影装置一式と、重症患者や手術後の患者の人工呼吸において使用し、台数が不足していたベンチレーター等を購入し、医療機器の整備充実に努め、医療水準、医療サービスの向上を図ったところであります。
次に、青森市立浪岡病院の財政状況について御説明申し上げます。
事業収益は、前年度に比較し4.7%減の15億7908万余円となりました。一方、事業費用は、前年度に比較し4.2%減の14億7810万余円となり、この結果、当年度純損失1億98万余円を計上することができました。
それでは、この内容を損益計算書によって御説明申し上げます。
まず、医業収益は14億29万余円、これに対する医業費用は14億3344万余円、差し引き、医業損失は3314万余円となりましたが、これに医業外収益1億7879万余円を加え、医業外費用4242万余円を差し引き、経常利益は1億321万余円となり、これから特別損失223万余円を差し引き、当年度純利益は1億98万余円となった次第であります。
次に、貸借対照表について御説明申し上げます。
資産の部といたしましては、固定資産及び流動資産並びに繰り延べ勘定を合わせた資産合計は15億5481万余円となります。
負債の部といたしましては、固定負債及び流動負債を合わせた負債合計は8832万余円となります。
資本の部といたしましては、資本金及び剰余金を合わせた資本合計は14億6648万余円となり、負債資本合計は15億5481万余円となった次第であります。
以上が、平成18年度における青森市立浪岡病院の決算概要でございます。
最後に、青森市
病院事業会計全体の決算概要を御説明申し上げます。
損益計算書につきまして、青森市
病院事業会計全体の当年度純損失は3303万余円となりました。
次に、貸借対照表につきまして、資産の部といたしましては、固定資産及び流動資産並びに繰り延べ勘定を合わせた資産合計は116億826万余円となります。
負債の部といたしましては、固定負債及び流動負債を合わせた負債合計は8億4093万余円となります。
資本の部といたしましては、資本金及び剰余金を合わせた資本合計は107億6733万余円となり、負債資本合計は116億826万余円となった次第であります。
以上が、平成18年度における青森市
病院事業会計全体の決算概要でございます。
平成18年度青森市
病院事業会計決算概要について御説明申し上げましたが、今後におきましても、青森
市民病院と青森市立浪岡病院が今まで以上に相互に連携を図りながら、より一層の経営健全化、効率化に努め、地域の基幹的役割を担う病院としての責務を果たしてまいる所存でありますので、慎重御審議の上、御認定を賜りますとともに、議員各位の御理解ある御支援と御協力をお願い申し上げます。
ただいま、青森市立浪岡病院の財政状況について、当年度純利益と申し上げるべきところを、当年度純損失と申し上げましたので、謹んでおわびし、訂正させていただきたいと存じます。
12 ◯議長(奥谷進君) 次に、平成18年度青森市
水道事業会計決算及び平成18年度青森市
自動車運送事業会計決算について説明を求めます。企業局長。
〔企業局長坂本健君登壇〕
13 ◯企業局長(坂本健君) 本議会に提案いたしました平成18年度青森市
水道事業会計及び青森市
自動車運送事業会計決算について、その概要を御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと存じます。
初めに、
水道事業会計について御説明申し上げます。
青森市の水道事業は、お客様に、いつでも、どこでも安全・安心な水道水を安価に、しかも安定的に供給することにより、健康で豊かな生活や安定した社会経済活動を営むことができるよう、職員一丸となり、一日も休むことなく水づくりに当たってきた結果、その普及率も99%を超えるまでになりました。
御承知のとおり、青森市の水道は、その水源を八甲田山系の湧水を水源とする横内川に求め、明治42年に計画給水人口5万人、配水能力1日当たり4150立方メートルで、全国で13番目に創設され、ことしで98年目を迎えることができました。
その後の市勢の発展や市域の拡大等に合わせ、水道施設の拡張を続けてきた結果、平成18年度末では、1日当たりの配水能力が17万1745立方メートル、約31万人の給水人口を有する規模まで発展拡大するに至っております。
その一方で、近年の水道事業を取り巻く環境は一層複雑多様化しており、とりわけお客様の生活様式の変化や節水意識の高まり等により水需要が減少を続けていることに加え、老朽化した施設の更新や耐震対策など多額の投資を必要とする喫緊の課題を抱えており、大変難しい局面に立たされているものと認識いたしております。
しかし、このような状況にあっても、安全・安心な水道水を安定的に供給するという使命を達成していくためには、民間的経営手法を有効に活用するなど、さらなる経営の効率化を進め、健全な事業運営に努めていかなければならないものと考えております。
それでは、平成18年度の概況について御説明申し上げます。
平成18年4月より田茂木野地区簡易水道を上水道に統合するとともに、浪岡地区の王余魚沢地区簡易水道及び細野・相沢地区簡易水道に地方公営企業法を適用し、水道事業で経営することといたしました。
まず、給水状況について御説明申し上げます。
平成18年度末の給水人口は31万322人で、前年度に比較し0.7%減少し、計画給水区域内の普及率は99.5%となりました。年間給水量は前年度に比較し1.7%減の3638万5461立方メートル、そのうち有収水量は前年度に比較し3.1%減の3219万3039立方メートル、また、有収率は前年度に比較し1.2%減の88.5%を確保することができました。
次に、工事の概況について御説明申し上げます。
平成18年度の建設改良事業では、有収率の向上を図るための漏水防止対策と、あわせて管路の耐震化対策として、延長7342メートルの老朽化した配水管の更新等に当たったほか、特に老朽化の著しい堤川浄水場向野沢送水管の更新工事、さらには異常、災害時等にも迅速に対応できるよう、花岡配水池を初め、浪岡地区にある各施設に監視装置を設置したことに加え、水源保護対策として、天田内地区水源保護区域内の用地3万5291平方メートルを取得しました。
また、いつまでも安全・安心な水道水を安定的に供給するため、水と森を守る運動として、平成4年度から多くの市民の皆様の御支援と御協力をいただきながら、横内浄水場集水区域への植林事業を積極的に進めてまいりましたが、平成18年度末で43.5ヘクタールの面積に16万2000本の植林を終えることができました。
次に、財政状況について御説明申し上げます。
事業収益は65億937万余円で、前年度に比較し2.0%の減となりました。一方、事業費用は61億4611万余円で、前年度に比較し2.6%の増となりました。その結果、3億6325万余円の当年度純利益を計上することができました。
それでは、この内容を損益計算書によって御説明申し上げます。
まず、営業収益は64億7720万余円、これに対する営業費用は52億2227万余円となり、差し引き、営業利益は12億5492万余円となり、これに営業外収益2970万余円を加え、営業外費用8億6306万余円を差し引き、経常利益は4億2156万余円となり、これに特別利益246万余円を加え、特別損失6076万余円を差し引き、当年度純利益は3億6325万余円となりました。この当年度純利益の処分につきましては、地方公営企業法第32条第1項の規定に基づく減債積立金へ全額積み立てることといたしました。
次に、貸借対照表について御説明申し上げます。
資産の部といたしましては、固定資産及び流動資産を合わせた資産合計は511億396万余円となります。
負債の部といたしましては、固定負債及び流動負債を合わせた負債合計は9億4774万余円となります。
資本の部といたしましては、資本金及び剰余金を合わせた資本合計は501億5622万余円となり、負債資本合計は511億396万余円となりました。
以上が平成18年度青森市
水道事業会計決算の概要でございますが、今後とも、より一層経営の健全化、効率化に努め、市民の生命と暮らしを守り、社会経済活動の向上に寄与してまいりたいと考えております。
次に、
自動車運送事業会計について御説明申し上げます。
青森市のバス事業は、
大正15年の創業以来、これまで81年の長きに及んでお客様の安全を守り、年じゅう休むことなく運行ダイヤという信用を守り、ふくそうする走行環境と多様化、高度化するお客様のニーズにこたえた輸送体制を確保しながら、産業経済活動の発展に一定の役割を果たしてまいりましたのも、ひとえに議員各位を初め、市民の皆様の御支援と御協力のたまものであり、深く感謝申し上げます。
その事業も、平成17年2月に策定した市営バス再構築プランをもとに自助努力目標を掲げ、広い行政区域内の営業エリアを、市営バスの果たすべき役割とその使命を全うするため、56路線を1日当たり176ダイヤをもとに1095便の運行に当たってまいりました。
しかし、依然として利用者のバス離れ傾向が続いていることに加え、交通渋滞、バスの走行環境の悪化、不採算路線の維持などの課題も多い中で、乗り合いバスをトータル的に向上させていかなければならないという使命と任務を帯びているものの、平成18年度の決算では、1日当たりの利用者が2万8009人まで減少しており、現状の路線を維持するためには、料金収入だけでは賄い切れない状況にあります。
バス事業は、厳しい経営環境にありながらも、利用なさるお客様の安全・安心の確保と定時定速性の確保を図ることを基本に事業運営に当たってまいりましたが、計画策定時の予測を超える利用者数の減少や原油価格の高騰に伴う燃料費の増嵩などにより、平成18年度は赤字決算となりました。
初めに、平成18年度の事業概況について御説明申し上げます。
利用者サービスの向上を目指し、みちのく銀行本店前及び大野十文字に待合所を設置したほか、中古車両の購入で資本投資の抑制及び費用の効率化に取り組むとともに、引き続き退職者不補充による人件費の抑制、さらにはバスカードの販売促進、貸し切りバスのあっせんや広告受注等の増収対策に積極的に取り組んでまいりました。
また、平日、土曜、日曜祝日運行のダイヤ編成、中央大橋の活用や急行便の見直しなどにより、利用者獲得に向け取り組んできた結果、平成18年度の輸送実績は、年間の総走行キロ数が前年度に比べ1.3%減の552万4836.4キロメートル、その輸送人員は前年度に比べ1.2%減の1052万1244人となりました。
次に、財政状況について御説明申し上げます。
事業収益は、乗り合い人員の減などにより、前年度に比較し14.9%減の27億2666万余円となりました。一方、事業費用は、事業の効率的な運営と諸経費の節減に努めたところ、前年度に比べ3.7%減の30億7654万余円となり、この結果、当年度純損失3億4987万余円の赤字決算となりました。
それでは、この内容を損益計算書によって御説明申し上げます。
まず、営業収益は24億8181万余円、これに対する営業費用は27億3808万余円となり、差し引き、営業損失は2億5626万余円となり、これに営業外収益2億4484万余円を加え、営業外費用3億3845万余円を差し引き、経常損失は3億4987万余円となり、当年度純損失は経常損失と同額の3億4987万余円となりました。この補てんとして、減債積立金50万円を全額取り崩し、さらに前年度繰越利益剰余金913万余円を充当後、翌年度繰越欠損金は3億4023万余円となりました。
次に、貸借対照表について御説明申し上げます。
資産の部といたしましては、固定資産、流動資産及び繰り延べ勘定を合わせた資産合計は30億259万余円となります。
負債の部といたしましては、固定負債及び流動負債を合わせた負債合計は16億1771万余円となります。
資本の部といたしましては、資本金及び剰余金を合わせた資本合計は13億8488万余円となり、負債資本合計は30億259万余円となりました。
以上が、平成18年度青森市
自動車運送事業会計決算の概要でございますが、バス事業を取り巻く経営環境は、公営、民営を問わず一層厳しい状況が続いておりますので、今後とも経済性の確保と公共の福祉の増進を図ることを基本に、平成18年度からの5カ年を計画期間とする市営バス再構築プランの着実な推進を図りながら、平成19年度、20年度実施予定となっている、本市における安全で円滑な都市交通環境の整備を促進することを目的として国の補助制度を活用して行う、総合都市交通戦略策定調査事業の結果を踏まえ、市営バスが将来にわたって走り続けるため、なお一層の経営努力を続けるとともに、利用者の安全はもとより、限りある資源の中で、可能な限り利用者の皆様のサービス低下を招かないよう配慮し、公共輸送機関としての役割を果たしてまいりたいと考えております。
以上をもちまして、平成18年度青森市
水道事業会計及び青森市
自動車運送事業会計の決算についての説明とさせていただきましたが、慎重御審議の上、御認定を賜りますとともに、議員各位の御理解ある御支援と御協力をお願い申し上げます。
──────────────────────────
日程第37 報告第16号 継続費精算報告について ~
日程第43 青市監報告第37号 例月出納検査報告(
企業会計分)
14 ◯議長(奥谷進君) 日程第37報告第16号「継続費精算報告について」から日程第43青市監報告第37号「例月出納検査報告」までの計7件については、配付いたしております報告書のとおり報告がありました。
──────────────────────────
15 ◯議長(奥谷進君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。
──────────────────────────
休会について
16 ◯議長(奥谷進君) お諮りいたします。
議案熟考のため、9月1日から9月5日までの5日間休会いたしたいと思います。
これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
17 ◯議長(奥谷進君) 御異議なしと認めます。よって、9月1日から9月5日までの5日間休会することに決しました。
来る9月6日は午前10時会議を開きます。
──────────────────────────
散 会
18 ◯議長(奥谷進君) 本日はこれにて散会いたします。
午前11時4分散会
──────────────────────────
TOP▲ ©2005Aomori City Assembly. All Rights Reserved.
青森市議会ホームページ │ 青森市ホームページ...